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 江戸幕府崩壊2年前の出来事に戻ろう。ペリー提督は徳川最後の将軍寅将軍に会うため江戸城にやってきた。ウインチェスター銃を餌に炭坑建設の契約を交わす為にやってきたのだった。

 江戸城御用部屋の客間で徳川とペリーの対談から物語は始まるのだが作者は歴史に盲信ではないので悪しからず。

「日本の地下の石炭採掘させてくれよ徳ちゃん」ペリーが言った。メリケン国では炭坑労働者の一揆で石炭不足で経済が麻痺していた。石炭は地球の何処掘っても石炭にぶちあたる、最も必要なことは石炭ではなく穴掘りの人材だった。まじめに死ぬまで石炭堀に従事する人間が必要だった。ペリー曰く「忠実に穴掘りをする民族は日本人だ」と、ペリーはガッテン承知ロバートと是認した。

「余の国を穴だらけにして石炭掘るともうすのか」

「徳ちゃんウインチェスター銃やるからさぁ、それからこれこれ、ボージョレ・ヌーヴォ持ってきたけんこれ飲んで僕と一緒に石炭採掘しましょう」

「ボージョレ・ヌーヴォだぁ、わーい、わーい、余が毎年待ちわびる赤い酒ではないか、ありがたやありがたや」

「全ての日本刀をむらまさとか名刀をドロドロに溶かして鶴嘴を拵えて穴掘りに石炭掘ろう徳ちゃん」

「だめだと申しておる。銃も酒もいらん持ってけえれ、いらんわ」

ペリーは

「私の話訊いてくれ寅将軍」

「なんだ。言ってみろ」

「実話、ロックロールフェラー財団に家族を人質取られてて、徳ちやんに石炭採掘の契約結ばんと家族皆殺しするちゅうとるんです」

「ロックロールフェラー財団がか」

「血も涙もない悪魔以上のグソゴキブリみたいな奴だよ」

「余もよく使う手でごじゃる、従わない家来の一族皆殺しするべ、と脅すと犬みたいになんでもきく」

「頼むからオイラの家族が殺されるから石炭掘らしてくれ、徳ちゃん」

「知らんよ、ペリー提督の家族などくたばろうが余には関係ない、メリケン帰ってロックロールフェラーに命乞いしてくるがいい」

「くそ、わかった。反幕の西郷にウインチエスター銃を贈って江戸城襲撃させるからまってろ」ペリー提督は怒りを爆発させ黒船の黒鉛を吐いて江戸を出ていった。

南北戦争集結後ペリー提督は南北戦争で使われた中古のウィンチェスター銃と回転式機関銃を黒船に積んで桜島の入り江に入港してきた。

「ないだこんた、黒か煙吐きながら高速で進ん船とは初めてだっちゃ」

港関所の番人があわてて番士屋敷で茶すすってる役人に報告した。役人はお咎め無しに黒船を薩摩港に入港させた。日系のメリケン人が下船して西郷に贈り物があると告げた。

「西郷どん、こんた我々にメリケンで使うた中古兵器をただで譲っちゆちょっ」

薩摩藩にウィンチエスター銃が贈られた。日本刀は厠に投げ捨てられた。ウィンチエスター銃が刀の代わりにライフル銃を肩に掛ける事になった。

南北戦争の生き残り南部軍の日系兵隊鈴木ロバートが薩摩のいなか侍に武器の使い方を教えて指揮をとっていた。

 「ない申す幕府をこの銃で倒すとはお主何処ん者や」

西郷どんは考えた事もない事語る日系の鈴木ロバートに訊いた。

「これがあれば幕府は潰せます」

「これと同じ武器を幕府がもっちょったら倒せんじゃろう」

「幕府は旧式の火縄銃しかありませんで、我々はこれ、連発できるウィンチエスター銃で戦うから100%勝ち戦で勝ちますよ」

鈴木ロバートはコルト45の実弾をウィンチエスター銃に詰めて標的のスイカに連射した。スイカは粉々に散って跡形もなかった。

「すげ、すげ、これやったら幕府をたおせっど」

西郷どんは目ン玉輝かせて電光石火の如く鼓笛隊と数十万の兵を霧島の峠を超え長州軍と合流した。

 薩長軍は幕府に忠実に従う岡山藩主を処刑して蒜山牧場の岡山馬を騎馬隊用に調教して江戸へ進撃を続けた。裏切りの岡山侍が薩長軍を応援兵として参戦した。今の中国地方の全ての藩は倒幕軍に賛同して江戸へ江戸へ進撃して行った。そして名古屋城を超え最終地点の駿河藩まで進撃戦略を続けた。そして薩長軍の到着をまった。幕府軍はウィンチエスター銃に恐れて誰一人攻めてこなかった。敵の進撃に備えて江戸では錆びた刀を研ぎ武装した。

「拙者の方は切れ味抜群でござる、見るがいい」

試し切りに練馬大根をバサバサ切った。

「全員集合じゃ」

素浪人問わない町民を武装させた。津軽藩主は徳川の財宝を庇護する命令を受けていた。実話、徳川の財宝は東北へ運ばれていた。西郷と高杉晋作は騎馬隊を従えてやってきた。

「蔵の財宝を持ち出した形跡は有りません」

何週間も蔵を見張っていた駿河の町民に変装した長州の忍者が二人の前に現れた。「ご苦労」

「大砲で蔵の門をはいかいしろ」

の号令で蔵の門が破壊された。場内に侵入すると鉄格子の蔵の扉がまっ鉄板でできた扉が待っていた。ダイナマイトを仕掛けて扉をはかいした。もうもうとした煙の中西郷と高杉が蔵の中に足を踏み入れた。小判ザクザク宝の山を想像した二人だった。中身は何もない空っぽの蔵だった。

「こそう、幕府にはめられた」西郷が吠えた。

「皆のもの出撃じゃ」

幕府の剣豪等が箱根の峠で待ち構えていた。

「薩長の軍勢を一匹も通すな」

寛永御前試合で1位取った剣豪が指揮する江戸幕府剣豪集団が薩長軍の要撃に箱根の密林に潜んで待機していた。薩長軍の兵器に回転式連射銃があった。箱根の峠を運搬するのに苦労していた。峠を超えて箱根峠の手前で待ち構える幕府軍の弓組5百兵とその後方に剣豪等が箱根の峠を登ってくる薩長軍を待ち構えていた。幕府軍と薩長軍の侵略か防御の攻防が箱根峠で始まったのであった。そして幕府軍の弓矢が箱根峠の斜面を登る薩長軍に一斉に放った。米南北戦争の鉄兜と肩甲冑で弓矢は跳ね返された。放った矢に慄いて臥せて怯えたと剣豪等思い込み一斉に斜面を駆け下りた。

「弓矢に恐れて薩長軍は怯えちょる、全滅じゃ怯むな走れ」

戦闘に慣れた薩長軍は瞬間ライフル銃を構え一斉に射撃をはじめた。江戸幕府、江戸時代の剣豪全員むらまさとか、とか日本名刀とともにライフル銃のコルト45の実弾でしんでしまった。幕府沈没ご日本刀、刃等はきえたので刀を使った類似の物語は作れなくなったのであった。

薩長軍は箱根峠の老舗ぼっけえ温泉で戦で蓄えた垢を温泉で落として相模湾の魚をたらふく食って腹いっぱいでぐっすり一夜をすごした。逃げ帰った江戸幕府軍は将軍と埋蔵金を剛鉄馬車につんで蝦夷へ逃げる準備をしておった。

江戸幕府軍が徳川埋蔵金を馬車に積んで逃げるシーンで太平洋側の福島、宮城、岩手、青森のコースで逃げてると薩長軍はふんで追跡を初めた。そして幕府軍の埋蔵金を積んだ馬車に追いつき襲撃した。幕府軍はウインチエスター銃で全滅した。がしかし、西郷どんと高杉晋作は奪った徳川財宝が詰まった幌馬車を目の前に語った。

「やっと欲しかった徳川財宝をてにした。これでウィンチエスター銃の決算に使える。おいどんはロックが恐ろしいばってんこれでロックから開放されるばってん安心して暮せる」高杉晋作も同意した。「んだ」と

徳川財宝を積んだ幌馬車を大木槌で破壊した。

「高杉殿なにか臭わないか」西郷どんが鼻をくんくんして言った。

「幌馬車から匂いますね、糞の匂いですねかね」大木槌で洞馬車は破壊されて中に詰まっていた黄金の財宝が西郷どんと高杉のまえにザクザクではなかった。

「なんじゃこれは」

糞が詰まった幌馬車だった。西郷隆盛と高杉晋作に江戸庶民の糞がおそった。家来の武将がゲラゲラ笑った。これが西郷隆盛と高杉晋作の真実の姿だったのかも知れない。

「おいどんはロックロールフェラーに殺されるぜお」

「長州藩の拙者もロックロールフェラーにけされる」二人は恐れおののいた。

「殿、薩摩長州軍は囮の幌馬車を襲ってくそまみれに、との情報が岩手から届いてます」

「薩摩も長州もくそを洗い落とすのに一週間はかかるじゃろうけん今のうちに蝦夷に渡ろう」

徳川軍は新潟、山形、秋田、青森のルートで逃げていた。青森の大間崎に到着したのは二週間後だった。

「勘弁すてけ。糞まみれで入浴されるどお客さんよって来ねはんで」

西郷と高杉は温泉の主人に入浴を断られていた。

「せかたん川で糞洗い落として匂いを取ってからまた来る」

高杉と西郷は気仙川に飛び込んで泳いで体をあらった。褌一丁で温泉に戻った二人をクンクン臭ってから温泉宿の主人は必要に嗅だ。

「どうだこいで温泉入れるか、因みにあては西郷や。日本のトップやで」

「日本のトップは徳川だ。西郷か誰かすらんがえらそうにするんな」

「すんません」西郷と高杉はあやまった。

「まだぐさぇが水浴びならい許す」あきらかに西郷より高杉より上だった。

「ここは宮城じゃろう。元気湯ちゅうんかおべちょく二度とこんし」

「ちえっ」温泉の主人が舌打ちした。西郷と高杉は温泉の晩飯食って豚のように床についた。翌朝面倒な幕府軍の追跡を始めないと始まらなかった。

「皆の衆徳川の財宝奪いにいくぜい」

「おう」

元気ない家来達だった。

大間崎で渡し船に乗船した幕府軍一向は函館に向かった。函館港に到着すると幕府の隠密剣士達が出迎えてくれた。

「殿、お待ち致しておりました。旅の疲れを取りたいと報告を受けておりましたので函館の最高級宿をご用意致しました。函館遊郭でございます」

男の喜びを誘う宿だった。徳川最後の将軍は女好きで酒好きでどうしょうもないだらし無い男だった。徳川の財宝を遊郭でばらまいて好き放題に使いまくった。

「殿、薩長軍の追跡を忘れずに遊びは控えるようお願い申します」

「うるさいなぁ余のかってじゃさがれさがれ」

「薩長軍が大間崎に到着したとの情報が」

「心配するな余には服部半蔵の末裔の武将がおる、八宝拳で全員たおせる薩長軍全員函館で倒せる」

「なにを申しておるのです。相手はライフル銃装備した軍隊です素手で勝てる相手ではありません、脱げる準備しましょう」

「うるさい家臣じゃのう余は生きることにあきた」

家臣の一人が徳川最後の将軍の顔面に強烈なパンチを食らわせた。

「殿になにする」

付き添え爺が叫んだ。将軍は目玉が真ん中に寄って意識を失った。函館遊郭の安女郎の真ん前に倒れ込んだ。

「キャーキャー」安女郎たちは身の上を案じて右往左往していた。

「殿を運ぶのじゃ」

殴った家臣が気絶した徳川最後の将軍を道産子の馬車に乗せた。馬車には木の車輪の代わりに鉄のソリが付いていた。季節は師走大晦日を前に函館の街では弘前藩大間のマグロが船で運ばれて活気に満ちていた。蝦夷の正月は大間のマグロが定番で札幌村、旭村からマグロ求めて買いきた。

弘前藩主は徳川最後の将軍の逃亡をバックアップする為兵全勢力を大間に集結していた。

「薩長軍が到着しても船は一隻もだすな」

の命令で全ての渡し船、漁船を水平線の向こうに停泊していた。戦い方を知らない弘前藩の武将は八宝拳をたしなむ程度で太刀さばき無に等しかった。

「殿、徳川将軍の名前は知りません教えて下さい」

弘前藩主に家臣が訊いた。

「余もしらない。執筆してる天の声に訊いてみる」『寅年で寅』と俺は言った。

「そうか分かった。寅将軍だ」天に向かって礼をしていった。

「寅さんでいいですか」

「馴れ馴れしいが余がゆるす」

『ほんまかい』

「糞まみれから生還した西郷と長州が横浜峠を超えて偽の看板を無視してここに真っ直ぐ向かっておると飛脚が」

「八宝拳で阻止できるのか」弘前藩主が訊いた。

「はい、八宝拳は志那拳法で指先で相手を倒す技で刀より勝る武器でございます」

指先が鋼鉄のような八宝拳の達人が言った。

薩長軍の騎馬隊の軍勢が大間に近付くと弘前藩兵は大間部落で待ち伏せしていた。薩長軍が函館に渡る船が無いとなると泳いで津軽海峡を横断する可能性を示唆して、沖で待機している漁船で戦う作戦だった。読者に騎馬隊の規模を補足すると追う追われるの規模で適当に描いて欲しい。

「西郷どんどの大間の漁民は近くの山に潜んでおると大分忍者のこうざき殿が申しております」

「拙者が大分のこうざきと申します」

「お主褌一丁で寒い師走に泳いできたと訊いたが誠か」

「はい、宮城で褌一丁で泳ぐ殿に影響されて八戸から泳いで大間に先回りして待っておりました」

「大間ん住民は何処消えたど」西郷が訊いた。

「はい、殿にご報告申します」

「気を楽に話せ、あては徳川幕府とはちがうで」

「いえ、尊敬する西郷どんに1ミリも無礼な為口できません」

「まあいいか、で、大間の住民は何処消えたのだ」

「はい、ここに捉えた男は大間の村長らしいです」

「お主が捉えたとは、どげんして捉えた説明しちょいおいどんにきかせ」

西郷が言った。

「はい、拙者テキサスで牛飼いの仕事しておりました」

「なに、お主メリケンで牛飼いの仕事しておったのか」

「はい」

「お主は帰国子女なのか」

「はい?」

「外国で暮らした経験がある侍のことだ」

「大分にこうざき海水浴場がありまして、大分藩主が家臣に海岸を綺麗にするようにと命じたので、暇だった拙者にこうざき海岸を綺麗にするよう命じてきたので海岸一面を覆う瓦礫を一箇所に集めて筏を作ってそのまま太平洋に出ていつのまにかメリケンのテキサスに上陸してました」

「流れ着いた所が何処とも知らずに砂丘をふらふらしてると幌馬車が目の前を通り過ぎたので呼び止めて訪ねました。『ここは何処ですか』と、でも言葉が通じないのか返事しませんでした。訝しげに 顔付きを覗くと鼻が高く目が青く外国の方と知ってここは異国の地と悟ったのです」

「手綱を握った男が馬車に乗れと手招きしたので拙者は御者台に乗り込みました。『チャイニーズ』と彼が言ったので拙者の事を支那人と思ってるらしく、にっぽんと訂正すると男は笑顔で『ジャパニーズ、こんにちは』日本語で喋ったので驚きました。彼は日本に牛を売る為日本語を覚えたそうです。彼はカーボーイの食事担当のコックで、幌馬車には金属の食器がぶら下がっててカランカラン鳴って料理の臭いが中から漂っていました。暫くして牛が周りに集まってきてカーボーイが馬車に近付いて水が入った樽の栓を抜てコップで水を飲んでました。そのカーボーイに教わったんです」

「なにを?」

「牛を捉える縄投げをです」

「なるほど、それでどうした」

「テキサスに一年カーボーイで暮らしてました。縄投げの経験を積んで帰国して今に至ります」

「縄投げの経験がこの大間の村長を捉えたと申すのか。話がながいわ、話は簡潔にまとめんしゃい」

「誠に申し訳御座いません」

その時薩長軍に馬で追いついた侍がいた。土佐の坂本龍馬だった。

「坂本どのではないか、どうした」

「西郷殿、高杉殿、江戸にお戻りください。九州兵が好き放題に暴れています。このままでは江戸は無法地帯に誰も住めなくなります。治安維持をお二人にお願いに参りました」

読者の中には「でたぁ~坂本龍馬」と吠える方がおると思うが、然ういう俄にわいたなんの疑問も持たない無知なかた。この物語が適当だから仕方ないが、でも歴史が命とあたまで湧いてる人間なら

「坂本龍馬は暗殺されておる」と叫ぶだろうが、ここでは偽物が暗殺されたと思うのが妥当だ「薩長軍の従臣を連れてまいりましたので彼らと江戸に、拙者は暗殺さた身なもんで誰一人拙者に従うものはいません」

「わかった。おいどんの治安維持法を江戸に作るぜお、その前に坂本どの、ちょっと耳を」

坂本は耳をでっかくして西郷にむけた。

「徳川の財宝強奪全てお主に託す」

坂本龍馬は意地汚くほくそ笑んだ。

「では、任せたぞ坂本殿」と西郷が言って江戸へ下った。西郷から引き継いだ徳川埋蔵金強奪の後任となった坂本龍馬は長州軍を一箇所に集めた。

「皆の衆わたしが坂本龍馬だうちがここの将軍や」坂本には贅沢な味方がおった。次のページで発表する。

「大分の田舎侍に物聞き申す。大間の漁業年貢の責任者なのかこの者は」

「大間の村長かとここの大親分ではないかと思って、拙者の独断で大間村の全貌を聞き出せると思って投げ縄で捉えたのですが」

「他の漁民は、誰も彼を助けようとしなかったのか」

「みんな山奥ににげました」

「漁民に信用できんと言うことか」

「さぁ、わかりません訊いてみますか漁民のこと」

「拙者マグロが食いたいのだが、まぐろ食えるのか訊いてみるがいいぜお」

「はい、わかりました。おい村長黙ってないで話せ、山に逃げた漁民をここに呼び寄せてマグロの事聞きたい」縛られた村長が

「縄解いてもらわないと、櫓に登って手旗信号で村民を呼び戻せません」村長が言った。

「すまぬ」大分の田舎侍は村長のロープを解いて自由にした。村長は櫓に登って村民が避難してる山に向かって手旗信号を送った。手旗信号を目視した村人は安全と単純に納得してのこのこ出てきた。薩長軍が大間に攻め込んだ時弘前藩兵はウインチェスター銃に勝てる武器はないと恐山ににげていた。

「弘前藩兵はみんな逃げて戦功者が一人もでないと思って、われわれ大間村民は薩長軍に従います」村民は全員幕府を嫌っていた。

「マグロなら沖で停泊してる漁船に積んでます」

漁民の手厚い持て成しで大間崎でマグロ祭りが開催された。大間崎では坂本竜馬が大トロをたらふく食って大の字に海岸で寝ていた。

「坂本どの幕府軍が逃げ渡った函館にはいつ向かうのですか」薩長州軍の副司令官伊計太郎丸が言った。

「今はねて待てでごわす」坂本はむっくり起き上がった。

「今なら漁民の船で函館渡れますですよ坂本どの」

「今渡ったら函館藩主の兵が待ち伏せよって漁船では海戦はむりやろう」

「じゃあ、ここで待つんですか」

「何をまつのだ」坂本が言った。

「津軽海峡の水が引くのを待って水が引いたら渡るんですよ」

「お主の国は何処だ」

「琉球国勝連藩の大名の職務に付いておりました」

「なにか問題でも起こしたのか」

「はい、藩主に楯突いて島流しにされました」

「その島とは薩摩のことか」

「はい」

「そして薩摩藩に就職したと言うのか」

「はい、薩摩の空手大会で優勝した拙者を西郷どんが空手大名に任命した」

「お主が薩摩の空手大名なのか」

「はい」

「じゃぁ拙者と戦ってみるか」

「それは、辞めて方がいいと思います」田舎侍のこうざきが言った。

「わしはここの大将や。わしより強い部下がおると全員に顔向けがならん」

「腕力より頭がいい大将のほうを求めてますよ」こうさきの忠告を無視した坂本は空手大名に戦いをいどんだ。

「こい」

空手大名の体はぶんじらーで鍛えた象の皮膚の様な鉄の体をしていた。坂本の腰には決闘で死んだ銃使いのキッドのベルトを巻いていた。

「百人斬りの近藤勇が拙者に切り込んできた時、拙者はこの拳銃で近藤の刀の刃に銃弾を当てて刀を折ったのだが近藤勇は隠し持った予備の刀で怯まず切り込んできたのだ。刃が甲冑に食い込んで動けなくなった近藤の額に銃口を突きつけた。近藤はどうしたと思う」

「抵抗したのか」空手大名が言った。

「いや」坂本が鼻毛をぬいて言った。

「まさか、新選組の近藤が『撃たないでくれ~~~』と命乞いしたのか」

「しょんべんもらして逃げてった」坂本が言った。

「マジっすか、この銃におそれて」空手大名は為口で言った。

「黒船のペリー提督一味に近藤勇の家族は誘拐された。近藤勇は愛する妻子を人質にされて、ペリー提督の好き放題に操られていた。近藤勇はペリーに坂本龍馬の暗殺を命令した。断れば愛する妻子が殺されると、近藤は拙者を暗殺にやってきた。自分の意思ではない、悪いやつはペリーだ」

「なるほど、暗殺が流行ってると思ったら、ぺリーが裏で操っていたのか」「左様でござる。刀抜く前に近藤勇曰く『ペリーの陰謀を暴露したから、ペリーの裏にロックンロール・フェラーが表に出ないようにと坂本の口にチャックペリーは拙者に暗殺を命令した』と言って切り込んできた」

「拙者は土佐の漁民を引き連れて燃料切れで停泊していた黒船に忍び込んで黒船をカイジャックした」

「ペリーの黒船を奪い取ったのか」

「そうだ、ペリーを船首にしばりつけてマッドマックスみたいに、だからここで寝て待てば黒船で函館に渡る事ができるのだ。大砲装備してるしな」

その頃八戸の漁港に黒船が停泊していた。「八戸で食料供給だ」船長の愛は女性であった。船員は全員おとこでアナタハン船みたいな黒船だった。

「のど乾いただろうさあ飲め」愛船長は船首に縛られたペリーに水をあたえた。ペリーは大富豪の印象は一ミリもなかった。ボロボロだった。

「寒くて死にそうだ助けてください」ぺりーが愛船長に命乞いした。

「全部話せば温かい部屋に移してあげるけん、全部話せ」

「何をはなすのだ」日系カーボーイらか日本語を学んだペリーには通訳などいらなかった。

幕府軍をなぜ執念深く追跡するのだ」

「言うからロープを解いてくれ」

「お前の手下が村人全員銃殺した所を目撃した船員がこの船に乗ってる。ロープ解けば一瞬首がとぶ、だからここで話せ」

「徳川の財宝のはなしか」

「徳川の財宝?」

「財宝を輸送してるから追ってるんだよ、薩摩も長州も」

「財宝は幾らある」

「確か大型の馬車6台分積んでたと思う」

四頭立ての馬車に小判が積まれていた。馬車一乗に積まれた小判、現在の価格に変換すると一兆円相当に値するのでした。掛ける6で6年間の日本の国家予算に値する。その徳川埋蔵金が日本の何処かに発見されず埋もれているとトレジャーハンターが湧いて日本中の地面を掘り起こす。

若い土佐の漁民32人と美人の船長が操舵するペリーから奪った黒船は八戸で物資を積んで大間崎へ舵を取った。黒船の動力は巨大なむき出しのプロペラシャフトをシリンダーヘッドに石炭で爆発させてスクリューを回して進んでいた。ここから大間崎まで1日の航海だった。

愛船長は船頭の卍太郎を密室によんだ。卍太郎は美人の愛船長の個室前でばぐばぐ心臓がバグった。けっして心臓弁膜症ではなかった。卍太郎は胸を抑えて

「おちつけ」と心臓にいいきかせてドアをノックした。

「はいれ」愛船長が言った。

「失礼します」ドアをあけた。

室内は16畳の広さで真ん中に丸いテーブルが配置されていた。愛船長がテーブルに両手を添えて立っていた。

「ドア閉めて」愛船長が優しく言った。卍太郎は何が起こるのか頭の中で、お花畑を想像していた。

「どうしたの?ひとみがハートにみえるけど」

「いや、まさか」

「これは秘密よ」

卍太郎は洗濯機が脱水で重心がずれたドラムの様に土堀り機のバリバリ、、、みたいな、に、卍太郎は止まらなかった。愛船長は卍太郎の顔面をぐーでぶん殴った。殴られた卍太郎はお花畑が一瞬とんだ。

「誤解しないで、目さめたか」

「はい、すみません」丸いテーブルには蝦夷の地図が

広げられていた。

「蝦夷の地図ですか」卍太郎が訊いた。

「幕府の逃走経路を推測してるんだけど、蝦夷の旅したお前に聞きたい」

「蝦夷だったら坂本どのの家臣に蝦夷人がいるはずだから私より坂本に訊いた方がいいと思います」

「大間にはいかない」

「えっ、坂本どのを裏切るのですか」

「あの、田舎侍に従って得あるの」

「坂本どのを田舎侍と申すのですか」

「悪いか」

「キッドが使ってた拳銃で撃たれますよ」

「だからもう会わないから、坂本龍馬とはおさらばするの」

「坂本殿の指揮で奪った船だし、先が怖いです」

「だから坂本龍馬は大間で足止めで追ってこれない」

「分かりました。私ならここ海岸沿いに札幌村に向かいます」卍太郎は人差し指で函館、苫小牧、札幌村となぞった。

「苫小牧の海岸沿いか」蝦夷の地図を叩いて愛船長が言った。

「わからん事が」卍太郎が訊いた。

「なにか」

「幕府軍に追い付いても戦力で負けます。何が有るんです?」

「まだ言ってなかったか」愛船長はドアを開けて船員の盗聴に警戒した。誰もいないことを確認して「徳川の財宝が目的だ」と言った。

「財宝!初めて聞いた」

「それで、幾ら有るんです」

「ペリー曰くメリケン国買える財宝だそうだ」

「メリケン国買える財宝とは、まじか」「卍」

「だから今のこと誰にも話したら駄目だから」

「はい、いいません、僕と愛船長の秘密ってことで」

「みんな教えたら奪った金塊を山分けしないといけないし、奪い合いで殺し合うかもしれない。だから秘密」

「はい、絶対秘密にします」卍太郎は金塊よりも愛船長に夢中だった。

黒船は太平洋側を航海していた。

「坂本殿黒船が向こうに」大間岬で薩長兵が報告にやってきた。

「なに、どこだ」坂本は黒煙吐いて水平線を進む黒船を目撃した。

「何処向かってるのだ」坂本が叫んだ。

「寝ぼけてるんですよ。砲弾を撃ってここ教えましょう」空手大名が言った。

空砲を黒船に向かって撃った。ドドン、ドドン、空砲の爆音が黒船に届いてるはずだったが、黒船は函館方面に向かって進むだけだった。

「愛船長はなに考えてるんだ。望遠鏡はないんか」

「はい、ただいまお持ちします」薩長兵が双眼鏡を坂本に手渡した。黒船の甲板が拡大された。

黒船の甲板では愛船長が双眼鏡を覗いていた。坂本龍馬と愛船長は双眼鏡越しに意思疎通していた。愛船長が中指を立てて威嚇のジェスチャーをした。

「くそ、あの女ふざけやがって」

坂本は怒りに燃えた。

「南部藩の帆船はどうなった」

「はい、今南部藩主を脅して、大間に向かってます」

 坂本と愛船長の関係に遡るとする。二人の関係はこうだった。愛は土佐藩の女中だった。曲者が城に侵入すると真っ先に槍を構えて曲者を退治した経験があった。家臣の憧れの的でもあった。そんなある日城を出這入する坂本と出会ったのである。藩主は愛を坂本の護衛に差し向けた。

「なんで女のお前が拙者の用心棒なんだ」坂本が言った。

「坂本殿は土佐藩の武器仕入れ担当の即戦力だから私に坂本殿の用心棒にと殿が私を振り当てたんです」船長前の安愛が言った。

「おんなに拙者を護れるのか」

「殿が申したので、従うしかありませんでした」

「拙者の振分け荷物持」

「振分け荷物持ちだな、ちょうどよかった。今から京都に向かうので荷物をたのむ」

坂本は安愛を召使いの様に使った。四国高松藩の港から兵庫に渡り大阪淀川の河川敷を馬車で移動京都に到着した。神足の長岡天神の近くに宿をとって老舗の腰巻き専門の呉服屋に泥棒避けにライフル銃現在ブラジャーとかパンティとか作る京都の下着販売の老舗呉服屋を営む商人とアポとっていた。

「実はうちの商品が人気がありまして売上の千両を運ぶ途中盗賊に襲われて困ってまして」

焼き鳥屋で皮をむしゃむしゃ食いながら坂本は頷いていた。

「盗賊ならこれがあれば退治できますよ」京都綾部で腰巻き胸巻きを裁ち縫うして長岡京で販売していた。

「なんですかこれ」

「ライフル銃です。竹林で使い方教えます」坂本は長岡天神の裏に生えている竹林に商人を連れて行った。

「ここにかぼちゃを並べます。盗賊の頭と思って下さい」坂本はライフル銃でかぼちゃに撃った。

6個のかぼちゃは粉々に散った。

「近藤勇でも一発でたおせる。綾部で雇った用心棒は首にして下っ端の工員にこれもたせて守れば山賊もちかよれまい。初回なので拙者の部下を同行させなしょう山賊に出会ったらライフル銃の使い方愛がおしえますから」

坂本は安愛の肩を組んで言った。

「一丁30両ですか」綾部の商人は考えていた。

「たかいですか用心棒雇うより安いと思うけどな」「わかりました。五丁かいます」

「ありがとうございます」坂本は荷物持ちの愛に品物を持って来るよう命じた。

「実弾百個とライフル銃を磨く油を付けます。毎日磨いて手入れ下さい」

坂本は150両を呉服屋の商人から受け取り懐に入れた。

「じゃあ拙者は烏丸に用があるから、お客さんが綾部に戻るまでライフル銃の使い方教えて差し上げて」

坂本は安愛に仕事を投げた。

坂本は最近走り出した人力車に乗り込んで烏丸に向かった。

坂本は女を買いに向かったのであった。

京都に坂本と瓜二つの人物が居た。ギャンブル好きな最低な男で今日も賭博場にやってきた。

「頼む金をかしてくれ、勝ってかえすから」

「負けたら、あんたの家族をもらうからな」

「ご自由にどうぞ」坂本似の男は賭博場で借りた金で丁半に掛け続けた。

「服ぬげ」すっぽんぽんに成った。無一文で褌一丁の男は泥棒癖も持ち合わせていた。売春宿の二階の窓枠に脱ぎ捨てたボロい服が目に止まった。売春宿の庭に物干し竿が取れる位置にあった。男は物干し竿を盗んで窓枠にある服に引っ掛けて盗み取った。男は盗んだ服の匂いをかいだ、「くさい」と言った。男はいや顔で着た土佐の背紋が入った着古しの袴を着込んだ博打打ちの男は河原町をぶらぶらしていた。

「おい、あれ坂本龍馬じゃないか」茶屋で京団子を食っていた二人組の武士の一人が言った。

「確か坂本は売春宿に泊まってると聞いてるが」

「おかしい、おい、後を追うぞ」偽物の坂本を追跡した。その頃本物の坂本は褌姿で目覚め袴に着替えようとした時だった。

「拙者の袴がない」二階の客室の窓枠にかけていた袴が消えていた。

「おーい誰かおらんか」

「はーい」女中がやって来た。

「拙者の袴が無いんじゃが誰かしらんか」「袴ですか?」

「ここにかけてたんじゃが無いんじゃ」

「ここですか」女中が訊いた。

「出窓のこの辺に置いていたんだが」坂本は褌一丁で出窓の引きレールを叩いた。

「なにもありませんよ」女中は落下したと思われる下をみて言った。

「どうします。褌一丁でかえりますか」女中は褌一丁の坂本を品定めするみたいに吟味しながら訊いた。「宿主に貴重品を預けてあるからここに持ってきてくれないか」

「わかりました」女中は階段を降りて宿主から坂本の持ち物を受け取り上がってきた。「重いですね何入ってるのですか」硬い革の鞄を坂本の前に置いた。坂本は女中の問に答えず鞄の中から小判をだして言った。

「褌一丁では京都を闊歩できないから、これで袴買ってきてくれないか」坂本は小判3両を女中の前に置いた。

「探さないんですか、消えた袴」女中が訊いた。

「盗まれたんだ。だから悪いがたのむ」ダニに噛まれた首を掻きながら言った。

「わかりました」女中は小判を摘んで出ていった。その頃、盗んだ袴を羽織った博打打ちの男は近江屋の前を通りかかった時だった。「坂本殿ではおまへんか」博打打ちの男は振り向いた。「おれのことか?」土佐藩の背紋入袴を羽織った素浪人風の男、誰が見ても勘違いする場面だった。

「坂本殿、何処へ」男は黙っていた。

「ぐーーー」

「腹の虫ですか?」と聞くと男は腹をさすって頷いた。

「坂本殿の身分で食事もままならないとは、どうされた」偽の坂本を近江屋に招き入れた。

「今食事をお持ちします」偽の坂本は満面の笑みを向けた。

尾行していた侍が「売春宿で張り込んでる家来を呼んできます」と言った。

売春宿に宿泊した坂本龍馬の張り込みを命じられていた侍の所にやって来た。

「おい、お主ここで何してる」

空き家の一画で身を潜めていた侍に向かって言った。

振り向いた侍が「なんだいきなり、張り込みにきまっとる」

「坂本龍馬はここにはおらん、河原町をぶらぶらしておった」

慶応3年11月15日近江屋事件当日、

近江屋の道向かいの古着屋に売春宿の女中が入店していた。

「素浪人が羽織る袴ありますか」番頭に訊いた。

「袴ですか。少々お待ちを」番頭は奥から質流れの袴を見せた。

「これでいいです。おいくら」

「2両です」女中は2両払って風呂敷に包んだ。

張番を解任された侍は刺客と落ち合う大衆茶屋で待っていた。そこえ4人の伊賀忍者が素浪人の格好で大衆茶屋に現れた。一人の侍が

「桂川」と言った。

茶を啜っていた侍が見上げると返答をまつ侍が睨みつけていた。

「桂御園」と呟くと四人の侍は空いた椅子に座った。

「金が先じゃ」「桂川」「桂御園」は示し合わせた合言葉だった。

「ペリー提督の回し者ときいてるが、ほんとうか」

「黒船から命令だしてるみたいや、忠君愛国の藩主や武士を千人暗殺命令うけてるんや、寝ずに切り込み5百は斬った」巾着袋から百両を出して素浪人風の滋賀忍者にわたした。そして、百両を受け取った素浪人風忍者が「斬る相手は」と言った。

「ご案内致す」清算を済ませ大衆茶屋を早足で出て行った。

「お主家族が心配だろう」忍者が先頭を行く侍に訊いた。

「人質にされてる。子供が十人おる、子供が心配で、命懸けて従うしかない」近江屋の目の前で「ここでこざる」「斬る相手の名は」「拙者も動向いたす」案内人の侍が言った。近江屋の暖簾を分けてぞろぞろ店内に入っていった。「いらっしゃいませ」土佐の味噌、醤油を販売する店主が言った。「坂本はどこだ」「坂本殿は食後眠くなったと、二階で寝てますが」「二階か、一人寝てるのか」「はい」

売春宿の女中が駆け足で戻ってきた。一両と袴を竜馬の前に置いてから正面向いてまくしたてた「また人斬りが、これで何人斬り殺されたかわからないです」「誰が斬られたのだ」「坂本龍馬って言ってた」「なにい、それはまことか」竜馬は二階の窓から河原町の方面を見た。

河原町辺りで町奉行の侍が右往左往してる景が見えた。坂本は袴を羽織って泊り賃を払って表に出てきた。河原町から歩いてきた町民に 「向こうで何があった」と訊いた。 「侍が斬られたって騒いでました」 「誰が斬られたんだ」 「坂本龍馬って言ってました」 女中ど同じ証言だった。

俄に信じれれん事件が起きていた。深夜坂本の袴を盗んだ盗人が河原町を闊歩してる時斬り殺された話だった。殺された盗人は坂本龍馬似で背格好も同じ土佐の背紋の袴を羽織っていた。誰が見ても土佐の坂本龍馬だと思った。瓦版編集屋は慶応3年11月15日坂本龍馬暗殺の記事を撒いた

坂本龍馬は鞍馬天狗の如く素顔を隠して大原街道を馬で移動していた。大原街道って何処だと読者は思うだろう。叡山ロープウェイに向かう道だよ大原三千院に向かう道あれが大原街道だ。猿出没の山道今も「坂本殿何があったのですか何処行くのか教えて下さい」相乗りの安愛が吠えた。

「京都にはもどらん、今から近江国に行く」「京都で武器を売る仕事辞めるのですか」「誰が拙者を狙ったのか分からん限り京都には戻らん」「近江国になにがあるのです」「琵琶湖の廻船問屋の商いしてる土佐の仲間おって、そこに向かう」「琵琶湖にですか」愛は言った。

途中峠をこえると近江国の関所があった。関所には誰もいなかった。「関所の通行手形はいらなのか、誰もおらん」昔と違って関所の仕事は殆どなかった。関所には蜘蛛の糸が張っていた。「関所の役人はみんな首らしいな」二人はそのまま関所を通過した。琵琶湖が視界に広がった。

琵琶湖大橋を掛ける前の湖岸に大型の渡し船が停泊していた。ここの地名は瑞慶覧村と言った。坂本龍馬が船頭の前に現れる場面で「坂本さんだ、とさの英雄だ」と船頭が口々に讃えた。遠くから親方の石垣がやってきた。「坂本殿どうされた。京都で武器の売買してると聞いたが」

「京都で起きた事はいずれ知れ渡る事件なので話すが。河原町で拙者と似た男が斬られた。京都民は瓦版の記事を鵜呑みにして坂本龍馬暗殺やと騒いでる」「なに、坂本殿の命を狙ってる輩がおるということか」「そうだ、隠密が生まれた伊吹山の忍者に依頼できぬかお主にたのみにきた」

「長浜の船着き場行なら今出港しますよ」「馬も乗船できるのか」「できます大丈夫です」「善は急げだ愛乗るぞ」「はい」二人は渡し船に乗船し長浜に着いた。そして伊吹山登山を始めた。伊吹山中腹に巨大な忍者道場があった。「たのもう」坂本は門を叩いた。中から門番があらわれた。

「誰だあんた」「拙者坂本ともうす」「坂本?だれだか知らんが帰れ帰れ」門前払いで追い出された。「おおい、ここは寒くて中にいれてくれ」坂本は吠え続けた。「うるさいな」門番が鬼の形相で門を開けた。安愛が色気で門番をさそった。「野郎二人かと思ったら、女もおるのか」

女と知った門番はゲリラ豪雨から秋の晴れた爽やかな気分に変わった。独断で道場に招き入れた。囲炉裏の間に招待して「いま近江の茶いれてきます」と門番が言った。「こら!わしの許しも受けんと勝手によそ者入れるなと百億回いったろう」奥の間で門番が道場の大将に怒られていた。

門番は土下座して誤った。

「まいまい」と大将が囲炉裏の前にやってきた。

「どうも無理してすみません」坂本が謝った。

「まぁいい、楽にして、でここに来るってことは幕府を操る組織に襲われた」

大将の名は清水連邦といった。

「はい、拙者坂本龍馬ともしまして京都で暗殺されました」

「何言ってるのか分からんが」清水が言った。

「すまぬ、間違えました。暗殺されたのは拙者ではなく別人でした」

「お主が武器商人の坂本竜馬か噂はきいている。幕府を操るメリケン人から武器を仕入れてると聞いてるが」

「はい、ペリーから武器を買って京都で販売してました」

「暗殺されたのはお主ではなくお主に似た侍が斬られたと申すのだな」

「はい、拙者の袴盗んだ男が間違えて斬られたみたいです」

「で、刺客の元締めを知りたいと門を叩いたのか」

「はい、刺客の元締めが判ればと参りました」

「お主ペリーに逆らったことはないか」

「いいえ、なにも」

ペリーとは酒交わした仲で嫌われた記憶はなかった。

「そうか、裏で幕府を操る組織のボスがペリーだってことは知ってるか」

「いいえ、」

「わかった。ここは侍が駆け込み道場と全国から逃げ込む場所だ」

「ペリーの企みとはなんぞや」坂本が訝しげに聞いた。

「この日本を人間家畜をと」

「人間家畜とは」

「日本人に残飯食わして家畜にする目論見だ。メリケン国代表のペリーは日本人は犬畜生と申しておった」

「ペリーが日本人を犬畜生と申してたのか、ゆるせん奴だ」坂本はペリーに対して一変した。「心から日本を愛する人間を日本から一掃して隣国の頭に入れ替えると」

「坂本殿、ペリーの殺し屋に南北戦争の生き残りで狙撃兵がおるらしいから、生きてる事知られたら何処から銃弾が飛んでくるかわんから、ここで暫くくらすといい」「ペリーから仕入れた銃と同じライフル銃で狙うのですか拙者を」「まさか銃口の長さが違う狙撃用ライフル銃だ」

伊吹山の標高は1,300 mの山であった。伊吹山中腹に伊吹忍者の道場があった。幕府に逆らって追われた家臣たちの駆け込み道場になっていたのだった。道場の運営は琵琶湖水運の収入で補っていた。土佐藩出身の田舎侍で造船の職人でもあった。琵琶湖で獲るアジがトレンド一位だった。

日本中のグルメ侍が琵琶湖のアジは天下一品じゃとぼっけえ宣伝して売れに売れまくっていた。幕府の予算を遥かに超える収入だった。幕府の年貢徴収からなぜか外されていた。好き放題の伊吹忍者道場だった。その裏は西洋の銀行家の力が幕府を操っていたのだった。伊吹の事はお咎め無し

だった。幕府の年貢帳に載った伊吹の税収は黒塗りで潰されていた。将軍は見て見ぬ振りしていたのだった。幕府のトップの将軍がしょんべん漏らすほどの恐ろしい人物とは、ペリーの裏で操る輩に敵対する男だった。つまり日本は二人の西洋人に支配されていたのだった。

西洋人Aと西洋人Bと例えみた。この二人は北欧を支配して物足りなくなってこんどはアジアを支配する目論見を練ったのだった。無数の暗殺集団を江戸に送り込んで幕府の頭をすげ替えて好き勝手に操っていたのだった。偽旗作戦で戦国の舞台を作り上げ将軍も藩主もみんな西洋の人形だ

った。伊賀忍者で最強の忍者は誰と尋ねると「背中に飛び道具差した忍者でござる」「みんな背中に刀差してるけど」「刀は腰に差す物で背中には差さない」「時代劇で忍者が背中に刀差してますけど」「あれは嘘でござる。背中に刀差したら邪魔でごじゃる」「じゃぁ背中に差した忍者は」

「あれは、狙撃用のライフル銃でござる。覆面は東洋人とばれるので覆面で顔を覆うてるのでござる」「西洋人とライフル銃よく分からんけど」「3300尺の距離から一発で狙撃できる腕前で、腰には連射銃差してる。あの西洋人を最強の忍者と尊容してるのでごじゃる。これは極秘だぞ」

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