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刑事犬三郎2

更新日:3月13日

雲取山山頂に手が届く高さまで接近して炎々は山頂に着陸するつもりだった。「えっ、ここに着陸するの無理でしょう」投子は叫んだ。炎々は山頂の前方に移動(飛行)して上昇気流が少ない空間にパラグライダーを移動して高度を下げて山頂に戻って着陸のトライを繰り返した。実際体験しないと分からいトップラン(離陸した場所に戻って着地する技)高度が十分ないと粗むりな技術だけど、失敗するとツリーランで仲間に迷惑をかける。機体の回収とか何時間も時間をとられて助けた仲間の飛ぶ時間を消費して、最後は全員に食事を奢らなければならない。中事で炎々は木の枝にキャノピーを引っ掛け、パンパンのキャノピーが萎んで振り回され10メートルの高さで宙ぶらりんに成った。「もしかしてずっとこのまま救助まつの」投子が言った。「ここは誰も居ないから自分で降りる」炎々が冷静に言った。カラビナを外しエイトカンで下りた。「帰りは歩きですか、飛んで帰れないの」投子が言った。「ここで少し休憩してここからテイクオフして帰還するつもりだったけど、すまなかった」引っ掛かったキャノピーをそのままにして、二人は下山した。雲取山の登山ルートにパラ基地に繋がる登山道はなかった。現在、前の件は20年前、投子が二十歳の頃の話、そして現在投子と炎々は所帯持ってしまっていた。炎々はログハウスの運営、投子は秩父新聞の記者だった。で、投子が30歳の頃編集長の売電が社員に必要な資格と、まず鑑識の資格をあげた。そして投子を刑事課に研修に出向いさせた。投子は新聞社に出勤せず秩父警察署刑事課のオブザーバーとして秩父警察の刑事課鑑識班に出向く事になった。事故の通報を受けると真っ先に現場に向かうのが鑑識班の職務で事故現場に到着すると黄色いテーブの規制線を張って車の破片をピンセットで拾って事故の写真を撮ったりする。殺人事件の通報を受けた時、血まみれの遺体に遭遇した投子は、なんの動揺もなく鑑識班の邪魔にならないように規制線の内側で野次馬の特等席みたいな所で観察していた。「写真はだめですか」と聞くと「だめだめ」鑑識班長に怒られた。「刑事の方は居ないのですか」「なんで」「鑑識の検証が終わるまで車に待機してるはずだよ」「なんで捜査一課長では一番に殺人現場むかうのは刑事じゃないですか」「テレビの見すぎだよ捜査一課長が乗り込んでも俺がおいだす」「ほんとですか。じゃぁ、何時間現場検証が続いても車で待機って事もあるんですが?」「あるよ」「知らなかった。殺人事件の主役は鑑識課ってことですか」「そうです。むかし冤罪で死刑宣告された被告人の訴えで冤罪を生んだ刑事の信用がガタ落ちした。鯔のつまり捜査一課より鑑識課を優先して、刑事が殺人現場に踏み込む行為は証拠隠滅に繋がるから刑事と鑑識は犬猿の仲だ」場面は犬三郎編。秩父のコンビニで野幌駄郎を目撃した店員に聞き込みしていた。「1ヶ月前から見かける人だったんですが、最近指名手配の写真見て完全にこの人とは思わなかったけど、なんとなく似てるなぁと思って通報しましたんだべけど」学生のバイトに聴き込む犬三郎だった。「だべけど、、で続きは」「以上ですけど」バイト店員が喋り返した。「どこから来たとか、どのへんに住んでるとか」「客のことは必要に詮索するなって店長に教わってますから」「いいんですか、指名居手配の懸賞金しってますか」「いいえ」「懸賞金が1千マンですよ」「えー」「嘘です。まだ私的懸賞金対象事件に達してないから」「なんだ刑事さん御冗談を、金貰えるなら虚偽ちゃう、じゃないですか」「虚偽、偽証罪で牢屋ぶちこみますよ」「ごめんなさい、うそ、じゃないです。そこの山奥に潜んでるんじゃないですか」店員はコンビニの裏山を指差した。ひとみの爺ちゃん所有の山で身を隠していた野幌駄郎はひとみに知られてしまった。これ以上ここに滞在するのは危険と翌朝山を離れることにした。翌朝テントから這い出しキャンプ機材撤収の準備をした。ふと、いつもの野鳥の声が聞こえなかったので周りの様子を見てみると。無数の警官が包囲していた。ひとみの爺ちゃん所有のこの山は8の字型の地形で平地にもっこり盛った感じの山だった。山を周回するアスファルトが敷かれていた。物凄い警察官が配置されていた。この山から逃げる事は不可能と野幌駄郎は思った。山を一周する道路には等間隔に警官が立哨していた。  土手記者は犯人をかくまった罪で取り調べを受けていた。野幌駄郎が偽名に土手と名乗ったことアパートの借家契約書に土手の住所が使われていたこと、犯人蔵匿及び証拠隠滅の罪で検挙されるはずだった。しかし証拠不十分で釈放さ「秩父タイムスですが」土手記者は秩父タイムスに電話を掛けていた。「私は函館新報の記者してる者ですが、投子さんいらっしゃいますか」「お名前は」「土手といいます」「函館タイムスの土手さんですね、暫くお待ち下さい」愛の挨拶のメロディが待受だった。「なげえーなー」「はい、投子ですが」「どうも函館新報の土手といいます。突然で申し訳ないのですが、ある取材の事でお聞きしたいことがありまして」「なんの取材」「電話では話せないので、お会いできませんか」「わかりました。じゃぁ」投子はひとみを縛った喫茶店を待ち合わせ場所に指定した。土手は西武池袋線で秩父に向かった。飯能駅で西武秩父線に乗り換え秩父駅に到着すると投子が出迎えてくれた。「どうも、はじめまして」土手と投子は軽く会釈した。「近くに喫茶店があります。そこで」ふたりはケーキ屋の喫茶店に入っていった。「いらっしゃいませ」ひとみだった。「ひとみ、なにしてるの」「あ、姉ちゃん、何してるのって、バイトに決まってるでしょう」シネラマ画面で対決シーンのウエスタンの如く目が血走っていた。未曾有の姉妹の様な感じ「警告したでしょう。ここはだめって」「秩父にバイト先はここしかないし、姉ちゃんの指図うけないよ」「物分りの悪い子ねえ」「お姉ちゃんだって売上協力してるじゃないか」「ここは私の店だから」「え、今なんていったの」ひとみが葉巻をくゆらす用心棒の演技をした。「ここはお姉ちゃんの店って聞こえたけど」「聞き誤りよ、ここはマスターが経営する喫茶店にきまってるでしょう」「投子さん、辞めましょういずれ分かることだから」店のマスターが言った。ひとみは聞き耳を立て鼻をひくひくして野ウサギの仕草をした。「ひとみたんぽぽの葉っぱたべる」投子が言った。「なにがたんぽぽの葉っぱ食べるよ、あたしはウサギか」、、、、、端折るかな。中盤編で登場人物の紹介する。 良本投子(よしもととうこ)秩父タイムスの記者。 良本炎々(よしもとえんえん)投子の旦那、聴覚障害者 語番ひとみ(ごばんひとみ)良本投子の妹 野幌駄郎(のっぽろだろう)逃亡者 土手博士(どてひろし)函館新報の記者 喫茶店に場面をもどす。秩父海水浴場の波のBGMが流れる喫茶店の窓際から望む太平洋の潮騒を感じながら、まてまて埼玉に海水浴場ないでしょう。これは空想のせかい秩父には海水浴場があったんだよ。東京奥多摩が海で神奈川の半分が海で、秩父の南側は太平洋なのだった。パラレルワールドなのだよ。「ひとみさんを縛ったあの日」マスターが言った。「食い逃げと騒いだ。あの日ね」「そうです。あの日、入れ違いに、不動産担保ローンを組んだ大手銀行の差し金で10人のヤクザを使って嫌がらせに送り込んできたんです」「ちょうど相方の炎々が店に現れて収めた」投子が言った。「収めたって、どうやって」ひとみが聴いた。「関東一の暴力団組員を相手に炎々は店内では暴れたくないと、”表にでろ”って言うと、ヤクザのリーダーが”最近暴れてないから、いじめがいがある多勢に無勢10人で一人をいじめるのがモットーだべさ”と田舎出のヤクザだろね訛りが」炎々は格闘技のチャンピョンでヤクザをバッタバッタ倒してこの場面を終わらすと思ったら大間違いだ。「上をみろなんだあれは」炎々の真上上空にドローンが静止していた。「何処かで見たことあるべあのドローン」リーダーが言った。「関西のヤクザが殴り込みに来た時使った兵器だ」「みんな動くな死にたくなかったら」炎々を囲んでいたヤクザに言った。ヤクザ全員の額に赤いレーザーポインターが照射されていた。互いの額に照射されたレーザーをよける為右に左に動いてもロックオンされていて外れなかった。直径3メートルのドローンには銃口が装備されていた。「あのドローンは関西ヤクザを全滅した兵器ですかボス」「間違いない。しちしち時計のロゴが貼られてる。軍産複合体の秘密兵器を作ってる工場だ。横田基地で試験運転してて炎々とか言う男がドローンを操縦してるらしい」「じゃぁ、こいつが炎々か」「まちげぇねぇ、みんな逃げろ」投子が続きを話した。「炎々がヤクザを追っ払った後、マスターに経緯を聞いたらば、多額の負債を背負っていて営業を辞めて自殺するとか言うから。私ほっておけないからお祖父ちゃんに借金を肩代わりして貰ってこの店買い取ったってわけ、ひとみに黙っていたのは独立心うせるから」「なので、マスターにこき使われても”お祖父ちゃんの店だから命令するな”てマスターに反抗したら首だからわかった」「わかった」「じゃあ注文とって」「はい」ひとみが投子と土手のテーブルに珈琲と紅茶を運んできた。「ごめんなさい骨肉の争いみせちゃって」「きにしてません」喫茶店ケーキ屋の扉を潜らないと入場できないプライベートビーチがある。このケーキ屋を通らないとビーチに出れない仕組になっていた。こんな贅沢な店で珈琲一杯400円なのに秩父の住民はだれ一人入店してこなかった。海が嫌いなのだろうかと投子は思った。「秩父に海水浴場?」土手は生まれてはじめて幻想を目前にした。「海がない秩父なのに幻想にちがいな」土手の脳髄を錯乱させた。「秩父の東側に相模湾が広がってる。しらなかったの」「プロジェクションマッピング だろう。ありえん」「肌感覚をプロジェクションマッピング 出来ないでしょう」「秩父の標高は240メートルだろう」土手が反論続けた。「詳しいわね、秩父の標高」「読者の方に正確に伝える為だべ、、もとい、だからここは海抜0メートルじゃないっていいたいのですよ、投子さん」「何言ってるのここに入店した時点で標高0メートルなんです」「ばかばかしい」「相模湾はずっと向こうで目の前の海が奥多摩湾で水平線の向こうが神奈川湾、左崖上が東京都、右崖上が山梨県」投子と土手は砂浜にでて波しぶきをベタ足に受けていた。「本物だ。これからは秩父にサーフィンいくべって言わないと」「でもここは誰にもしられてない、パラだから」「パラレルワールドだってえ、狂った世界って事か」「狂ってるかも、目の前で泳いでる魚は人間しか食わないあの恐ろしい、コントラバスの伴奏でブーブッ、ブーブッ、ブッ、ブッ、ブブブーーガブこれ聴くと映像が浮かんだでしょう」「何か分からんけど、ジョーズでしょう」「それは嘘、安全だからサーフィンでもなんでも遊んでって」「いやいやいいです。怖いです投子さんのその目」「怖い目してる、わたし」「ほら怖い映画で恐怖を誘う目で演じる女優の目してる」「それはそうと、土手さん訪れた趣旨はなに」「ため口がきになるけど、野幌駄郎の事で」良本炎々の件少し付け加える。東京のヤクザ絶滅に新幹線ひかり2台貸し切って黒ずくめの関西ヤクザが東京駅ホームにおりたった。「合戦場は新橋駅周辺や、みんな気を抜かんで安城やで」若頭取のふりむんじゃ太郎が発破をかけた。最新の連発銃を持参した関西ヤクザに白旗だった。関西ヤクザ頭取の前にデリバリー屋が現れた。「なんだお前は」「わたしはチャリでくいもん運ぶ出前屋です。ご注文の品をお届けにまいりました」「くいもん頼んだ覚えないさかい、間違いやろう」「いいえ、携帯に配達先の顔写真があります」デリバリー屋は携帯の写真をみせた。「わしやないか、われー何者や」「だからデリバリ屋です。どうぞ受け取って下さい」デリバリ屋はパッケージされた箱を手渡し黒ずくめ男をかき分けてその場を離れた。腹が減ってた頭取は美味い食い物が入ってるにチゲぇねーと子分に横取りされない様こっそり開けた。なかには便箋とICOCAが詰まっていた。「なにかかいてはる」便箋にはこう書かれていた。都会で戦えば一般市民を巻き添えたら自衛隊を敵に回すことになる。なので合戦場所変更する。併せて入れたICOCAをつかって下記の場所で関東チンピラ達が待ってる。「人数分のICOCAかか」「野郎ども全員集合や」頭取はICOCAを配った。「親分これはJR西日本のICOCAやけど、JR東日本でも使えるんやろか」「つかえる、しんぱいせんでえー」「親切すぎるんやおまへんか、裏があるかもしれまへんで」「心配せんでええ是が非でも関東ヤクザは関西に勝てへんから」「地下鉄の東京駅が初乗りらしいがどこや」「地下鉄の名前は?」「東京メトロポリタン線や、誰か知らんか」「みち歩いてる地元民に聞いたほうがええとちがいますか」「そやな」携帯で生配信しながら歩くデブを呼び止めた。「地下鉄の東京メトロポリタン線てどこですか」「まっすぐ」デブの配信者は数メートル先の地下道を指差した。「あれですか、おおきに」頭取は丁寧にお礼を言った。「みんなわいに着いてこい」黒ずくめの団体が東京メトロポリタン線の地下道に潜っていった。便箋には東京駅から横田基地駅までの案内図が書き込まれていた。千人の黒ずくめの関西ヤクザがぎゅうぎゅう詰めのメトロポリタン線は終点の横田基地駅に向かった。「次は横田基地、横田基地」アナウンスが流れた。駅のホームには誰も居なかった。扉が開くと黒尽くめの団体がホームに降り立ちホームを黒く塗りつぶした。「野郎どもわいにつづけ」横田基地駅改札口を通過する千人の黒尽くめが目の当りにしたのは米軍の戦闘機と輸送機が連なった滑走路だった。「ようこそ、ここは米国の法がまかり通るエリア横田基地である」最高司令官が体現した。「ここならみなさんが所持した連発銃はつかいほうだいだ」「ほんまでございますか」「本当だここは警視庁も関与できん、空も日本のヘリは飛行禁止区域だから、好き勝手にどちらかが全滅するまで戦えばいい私が審判になってやるだべ」「で、敵は何処におりはりますか」「あそこだ」と指差した方向に良本炎々が一人立っていた。「あのでんな」「わしらは千人の子分引き連れて関西の高槻から関東まで電車乗り継いでやっとただりついたのに、喧嘩の相手はひとりかい」頭取が柴犬の如くわんわん吠えた。「あいつを倒せば、裏に待機してる腰抜げの関東ヤクザ連合株式会社の社員が相手するから、なので良本炎々を倒してからだ」滑走路中央に聴覚障害の炎々は漠然として争う殺意はなかった。「奴らに勝ったらわいら関西ヤクザはどないなりますまんねん」頭取が訊いた。「関東はおまえらのものだ」司令官が両手を広てゼスチャーした。「所でおみゃさん、なにもんや」頭取は最高司令官の素性を聞いた。ナポレオン・ソロス財団の使いのもんです」「ナポレオン・ソロス財団って何や?」「銀行作った偉い人だよ」「金貨の預り証をお札にしたあの連邦銀行を作った輩かいな」「そうです。100億をポケットからポンと出す悪魔やな、平気で100万人殺す戦争大好きな男だす」この件、関西関東ヤクザ闘争の足懸かり、切っ掛けの起源を話さないと、どこまで続くのか?いきなり次回で最終回だったりしちゃったりして。物語に戻って、良本炎々の聴覚神経に雅楽多が開発したナノ装置を手術で埋め込まれていた。脳髄でラジコンをコントロールできる装置だ。良本炎々の脳髄にステッチされた送信装置の方が適当かもしれない。しちしち時計のCEO七七六郎が雅楽多のラボにやってきた。「日本ハンドラーの司令官から新兵器のデベロップメントの依頼がきたんだけど」「これのことかな」良本炎々の頭を指差した「極秘なのにバレていた」七七六郎が続けて「全ての日本の情報は横田基地の端末を介してペンタゴンとつながってて、日本と韓国統一を恐れて監視してるんだよたぶん」「で、どうする」「金貰ったし断ったら暗殺団をおくりこんで100%市無でころされるから受けるしかないよ」「わかった」雅楽多のラボに軍産複合体で開発された最新のドローン兵器が運ばれていた。「しちしち時計の特許、沖縄の砂糖黍を混ぜた金属もどきでレーダーに映らないドローンに改造してほしいとさ」「レーザープリンターで部品つくれるけど、これ、なにに使うんだべさ」「決まってるだろう」雅楽多と七七六郎は完成した砂糖黍を混ぜた金属もどきの部品で完成したドローンを羽田空港飛行ルート真下の一般駐車場にやってきた。駐車場にはだれもいなかった。ピックアップトラックに積んだ直径3メートルのドローンを組み立て飛行の準備をしていた。管制塔の無線通信を膨張管制塔は旅客機を緩やかに離着陸できるように無線でコントロールする。「十一時から飛行域はからになるから、十一時に飛行試験する」「なんで、ここで試験運転するんだ」六郎が訊いた。「敏感なレーダーに反応するか無線傍受して調べるんだ」改造無線機を手に雅楽多が言った。航空機に対し無線通話レーダーなど旅客機の離着陸に安全航行に必要な指示を与え航空交通管制業務に従事する。管制官のレッド水牛がレーダーに映らない野鳥の群れが滑走路上空で飛びまわっていた。管制官はバードストライクを避ける為、空砲で追い払うよう警備に無線で指示した。野鳥が嫌う音を何回も鳴らして追い払った。野鳥をよく観察すると鳴き声と群れ方をみるとムクドリとわかった。滑走路の上空は静粛に戻ったと思ったが3メートルのドローンが目の前に現れた「管制官ドローンが滑走路上空にいるんですけどレーダーに写ってませんか」「なにも」、、、苫小牧プロヂューサー殺人事件の目撃証言した男が保谷公園で射殺された事件を追っていた犬三郎は、脳髄を貫通した銃弾が旭川警察の管理する狙撃用ライフルから発射されたことがわかった。犬三郎は旭川に向かった。新千歳空港には旭川警察の刑事が出迎えに来ていた。「どうも、私は旭川警察の桃太といいます」「どうも、私が犬三郎です」二人は形式的な挨拶をした。「食事は?」「何も、機内食も出なかったし腹減りました」「そうですか、私も飯食ってないんで、一緒に食いにいきましよう」「いいですね、案内してくださいよ食い物屋」「はい」桃太は南千歳駅の石勝線で札幌と反対向きの追分駅で室蘭本線に乗り換え富良野にむかっていた。「すんません自宅に用があってちょっとよりますけど、いいですか」「飯は」「うちでごちそうします」「おたくでですか」「はい、富良野の家庭料理でも、いやですか」「まさか、喜んで」富良野駅に到着した。桃太自宅の最寄り駅だった。駅には桃太の奥さんが車で迎えにきていた。「犬三郎さん女房です。実家まで送りますので」犬三郎は何か腑に落ちない気分だった。なぜ旭川警察の車で迎えに来なかったのか。千歳空港から富良野駅までのルートを見ると遠回り過ぎる。「コロコロコリリッン」犬三郎の携帯がなった。「はい、なんだい」「犬さん今何処にいるんですか」あかさんさからだった。「どこって北海道にきまってる」「嘘でしょう。旭川警察から千歳空港にきてないって電話がありましたよ」「じゃあここにいる桃太って男は誰だ」とその時犬三郎の脇腹に棒のような物があたった。「携帯を切って」桃太がいった。富良野駅には学生が乗り降りする時間帯だった。犬三郎はここで格闘するきはなかった。言われた通り携帯を切って桃太に農家の一軒家に到着した。桃太が手にしたのはマジのピストルだった。「それ水鉄砲でしょう」犬三郎が薄笑いで言った。「撃ってみようか」「冗談だよ」犬三郎は腰が抜けるほどおののいた。周りにはラベンダー畑しかない農家に入るとぶっといロープでぐるぐるまきに犬三郎は縛られた。を手渡した。女房といった女が運転する後方の座席にのりこんだ。車はラベンダー畑の、「なんでこんなことするんだ」縛られた犬三郎はミノムシにされて叫んだ。「東京で起きた事件で使われて凶器が旭川警察のライフル銃の銃弾と一致したってほんとうですか」「それを調べに来たんだよ、だいたいあんたなにもんだ警察装って」「私は旭川警察の刑事課の刑事だよまじで」「刑事ならこのシチュエーション本末転倒だろう」「警察が信用できんからこんな事してるんだ」「事情聴取するから、はなせ」ミノムシの状態、足首から肩までぐるぐる巻かれて松の木に吊るされた犬三郎が吠えた。「やがましい、と言いたいが、全部はなすからきいてくれるか」保谷市ライフル銃射殺事件の捜査会議長の山梨富士子に犬三郎と連絡取れない旨を知らされると「あの犬っころが、すすき野で女遊びでもしてるんだろう」と、ワンワン吠えた。柴犬だったりして、真面目に行きましょう。犬は犬、人は人、なので読者は勝手な妄想は御免被りたい。ぶひ拉致された事も知らずに犬三郎の如何わしい噂が警視庁に広まった。あかさんさは「犬さんはもう終わりださようなら上司」と北の方向に向かってさよならをした。富良野でミノムシから開放された犬三郎は北海道名産スパムと卵焼きを食していた。「美味いんなポークたまごうまいうまい」食事が済んだ犬三郎は椅子に座った状態で後手に手錠を掛けられた。「さて、めしも食って頭冴えたし、君の話、聞かせてもらおうか」「よし話すべ、まんずわ、北海道ポリスの不正を話さんと進まんけん」「耳の穴をかっぽじって聞、だろう」「聞いてくれだよ」「きいてやるよ」「昔、黒船が江戸に来た時代、チャーチルだったか」「トランプ提督じゃないか」「歴史しらんから、トランプ提督でもどっちでもいいけど、そのトランプ提督が江戸港に入港し理由は、どこでも取れる石炭がほしかっただけで、女と金使って頭の悪い侍を操って日本で戦争を起こした」「江戸幕府は火縄銃と南北戦争中古のウィンチェスターライフルと戦って勝てるわけなかった。トランプ提督一味に逆らう日本を愛する侍はコルト45の餌食にされた。残った侍は酒と女におぼれて日本の事は一ミリも考えない、パッパラパー侍しか残っていなかった」「もしかして明治から続くのか、この話」「わるいか」「いや、聞かせてもらいます」聞手は犬三郎、話手は桃太で頭に留めて読んでくらさい。「江戸幕府は薩長軍に蝦夷までおわれた」「蝦夷って北海道だっけ」「黙って聞け」「すんません」「薩長軍が必要に追う理由があった」「江戸幕府は大八車に小判を積んで逃げていたんだ」「徳川の財宝でないのか」「そうだべ、薩長軍は徳川の財宝を追っていたんだ。千台の大八車をな」「千台だって、大八車一台千両積んだとして、ボッケぇ金額じゃないか」「そう、今のロックフェラーの財源がこれだったりは、しない」「当時の津軽海峡をどうやって渡ったんだ」「それは、江戸漁民が先回りして大間崎で幕府軍を待っていたんだ。大八車に積まれた徳川の財宝を江戸漁民の船に詰め替えて今の函館に運んだ。殆どの幕府軍は大間に残って薩長軍と戦ったがウィンチェスターライフルの銃弾で全滅した」「薩長軍は追跡する船がなかった。幕府軍が大間港に停泊した全ての船の船底に穴をあけ転覆させたからだ。がしかし薩長軍は追跡を諦めなかった。大分忍者部隊、佐賀忍者部隊、熊本忍者部隊、九州の忍者部隊を大間崎に送り込んで追跡をした。中が悪い忍者部隊なのだった」「いつまで続くんだ」「このクソ犬が黙ってきけ」「悪かった黙って聞いてる」いぬさぶろうはまけいぬになった。「九州の忍者部隊は褌一丁で函館までの津軽海峡を泳いだ。泳ぎながらも藩主が違う他県の忍者に蹴りをいれて我先に泳いだ」これが南西戦争の発端だったりは、しない。「徳川財宝運搬班の幕府軍が函館港に入港すると小判を道産子の牽引馬車に詰め替え旭川に向かった。薩長の忍者部隊は函館住民をライフル銃とコルト45で脅し道産子で蝦夷の中心に向かったこと知ると牧場のサラブレッドを奪取して追跡を始めた。蝦夷の季節は冬に向かっていた」「おれさぁ、この状況を上司の山梨富士子捜査会議長に報告しないと、警官くびになるかも」「大丈夫、お前を俺たちが預かってるって電話入れたから、首にはならない。いぬ三郎捜索隊を結成してお前を助けにくるかもな」「まさか俺を捜索するなら。あかさんさ刑事ひとりだよ」「中事で、あかさんさ刑事お前一人でいぬ三郎を探してこい」男口調の山梨富士子があかさんに命令した。「俺ひとりで、北海道の何処に居るか分からんいぬを探しに行くんですか」「いけ、命令だ」「はい」あかさんさ刑事は敬礼して羽田周辺の警邏隊のパトカーに乗り込んで空港へあかさんさ刑事が千歳空港に到着すると旭川警察の警察官数十名があかさんさ刑事を包囲した。「なんだなんだ、俺何した」「捜査一課長山梨県富士子の要請です」「すすきのに行けないだろう、遊んでから行くつもりだったのに」あかさんさ刑事は旭川警察に連行、?じゃない。山有富士子捜査会議長は、山梨富士子=山有富士子に改名された理由、ネットで調べると同姓同名があったので、山有富士子(やまありふじこ)に。以後お見知りおきを、と会議長がもうしておりました。富士子は首都高架下のコロナで潰れた飲食店を安くかりて探偵業を営む男の元へきた。浮気調査の探偵社の看板が手て掛けたドアをあけた。「いらっしゃい」まるで飲食店の振る舞いだった。「どうぞ」蕎麦屋で使っていたのか和風の椅子をさしだした。「ここは、探偵事務所ですよね」「はい、蕎麦屋の経営者からコロナが収まるまでの間借りて運営してます」「どうぞ、回転寿司の粗茶ですけど、どうぞ」「どうも、唐突ではありますが、あなたがあの有名な探偵さんですか」「藪から棒に誰の事いってるんですか」「大臣を罷免に追い込んだ探偵ここに居るって聞いてきたんですけど」「はい、あれねおかげて探偵事務所クビになったけど」探偵は体重100キロ超えの図体を椅子に座るとギシギシいわせた。「探偵野田豚次郎ですよね」「はい、私が野田豚次郎です。豚次郎とかいてとじろうとよみます」「豚二郎さんに調べて欲しい人物がいるんです」「浮気の調査ですか」「いいえ、法務大臣の身元調査なんですが」「政治関係は痛い目にあったから今は浮気調査しかできませんけど」「だめですか」「他あたってください。探偵の紹介はできませんけど」マスクをした富士子は豚二郎の目をじっとみてから「あなたしか頼めないので、他の探偵では無理です」と言った「なんで私に固執するのです?」ぶひ「ログイン、ログアウト、パスワード、アカウント等のセキュリティプログラムを開発した人物が貴方だから」「誰から聞いたか知らないが、それフリーソフトにしたし俺に収益入らないから」「でも、全てのバックドアのパスワードを知ってるのは貴方だけでしょう。だから貴方が欲しい」野田豚次郎は退っ引きならぬ状態にせまられた。山有富士子の部下がずかずか入り前後左右に囲んだからだった。「なんだ、なんだ。俺をどうするつもりだ」「行きましょう」物語は佳境に迫っていた。野田豚次郎は両腕を抱えられそば屋兼探偵事務所から拉致された。山有富士子の意図は?「ただいま」近くのコンビニで、スナック菓子とペットボトルの飲み物の買い出しに出ていた野田豚次郎の秘書の呟気益子が帰ってきた。「野田さん、あれ何処いったかな」テーブルに書き置きがあった。”警視庁の方とでかけてきます”と書かれていた。警視庁サイバー犯罪担当の小笠原は市民対応室で野田が来るのを待っていた。コンコンノックの後に野田を引き連れた刑事が入室した。「野田さんをお連れしました」後ろからデッカイ野田豚次郎がニューとあらわれた。小笠原は一瞬ビクッとした。「どうも」もごもご野田が言った。「大臣の土地詐欺事件以来ですね、どうぞお掛け下さい」「どうも、おひしゃしぶりです」野田はふかふかの椅子にすわった。「おじゃまします」婦人スーツを着込んだ富士子が入室した。野田の前に座った。野田の目は富士子の膝小僧に集中した。富士子はスカートの生地を伸ばし隠した。「さてもごもごさん」「はい?、僕のことですか」「ごめんなさい、えっと、豚次郎でした」「どこから出てくるんですがそのニックネームみたい名前」「いいですか進めて、ご不満は」「聞き捨てならないけど、まぁいいや」「では、続けます。貴方のバックドアについて聞かせて下さい」「話してどうするの」「警視庁サイバー犯罪班で使わせてもらいます」「いくらで」「いくらって」「僕の報酬だよ」「ありません」「じやぁ教えませんよ」「拒否したら殺人の罪を着せて留置所にぶちこみますよ」「綺麗な顔して、冤罪呟いたら山有富士子の胸のタグ没収されるよ」「冗談です。警視庁が捜査の外注できないから、ごめんなさい」富士子は笑いながら言った。野田の卑しい目線を気にしながら続けた「今警視庁ではサイバー捜査の人員募集しておりまして野田さんに白羽の矢が立って」「私にまるで神扱いですね」「悪を退治する人材を探してまして」今まで無言の五十嵐サイバー捜査官が割り込んできた。「ここに警視庁総裁のハンコ入り採用書類があります」「国家公務員に採用されるって事ですか」「はい、今日から野田さんの椅子とテーブルここに配置します」「分かった。ハンコがないからとってきます」野田は逃げる気だった。「その件は大丈夫です。あなたの秘書の方にハンコ持ってくるよう連絡してますから」「えっ」野田は万事急須と思った。あの事がバレて連行されたのだと思っていたが、バレてなかった。今はこの場から逃げる気だったのだ。その時秘書の孝子がやってきた。「いいですかお邪魔して」「どうぞ」富士子が言った。孝子は空いた肘掛け椅子にすわった。「お持ちしました。ハンコです。社長が何かされたのですか」「はい、警視庁の人員採用書類につかうだけです」「えっ、まじで借金だらけの社長を採用するんですか、万引で逃げ切った男ですよ、この社長を雇うんですか」野田は孝子を正面から睨みつけて小声で「お前なに言ってるんだ。黙ってろ」孝子は睨み返しキレ気味に「私まだ給料まだなんですけど」と吠えた。「給料は、少しまって」「家賃滞納しててにっちもさっちもいかない状態なの」「ふたりとも口論はやめてください」富士子が仲裁した。野田がコンビニで万引した件を再現する。銀座のコンビニATMで弁当買う金を下ろそうとカードを挿入すると「このカードには残高ありません」と表示された。「まじで、俺めしくわんと死んでしまうよ」痩せてスポーツできそうな店員と100キロ超えのデブの店員二人で店を見ていた。野田は幕の内弁当を手にとってレジで「あの、これツケにできないですか」「はい、何言っえるのかよくわかりませんが」「お願いします。かならずツケ払いますから」「お客さんここは飲み屋じゃあないんですから現金無かったら出てっください」「俺飯食わないとしぬんですよ」「あんたが餓死しようが関係ない」野田は頭にきて代金払わず店を出ていった。「こら、まて幕の内どろぼう」一人の店員が野田を追いかけた。痩せて足の早い店員はレジの番をした。デブの店員が豚次郎を銀座一丁目の金持ちが闊歩する通りを追いかけた。デブとデブ誰がかつのか。野田豚次郎を野豚豚次郎に改名します。野豚は逃げ切って事務所のそば屋に逃げ帰った。現在に戻って富士子が「コンビニの訴えで顔写真とレジカウンターに触れた時付いた指紋のあるけど幕の内弁当代払ったらコンビニの訴え取り下げるといってるけど、泥棒は窃盗罪だから警察はお咎め「お咎めなしにするから、サイバー犯罪の仕事をしなさい。はい、ハンコ押して」中事で野豚は警視庁サイバー犯罪の仕事に就くことになった。「マイクロ液晶を網膜にステッチしてサイトのアドレスの最後に野豚といれると乱数で作られた4桁の数字を俺が受信してバックドアを開ける」「脳髄に埋め込まれたチップはどこ製だ」五十嵐サイバー犯罪官が訊いた。「七七時計だ」「七七時計って日本製か」「市無市にある七七六郎の時計工場で作った製品だ。体温で発電するチップで網膜で送信された四桁の数字を見ることができる」「もし野豚さんがしんだらどうらるのだ」秩父では「いつまで、ひとみ爺さん所有のこの小山周辺の警戒にあたるんだ」「まったくだよ、誰だここの責任者は」「犬三郎刑事だよ、別件で北海道に出張中らしい、犬三郎刑事が戻るまでずっとずっとここで立哨警戒しんといかんみたいですばい」24時間警戒態勢の機動隊が吐いたさいたま市の女子高生が観光バスで喫茶店ケーキ屋にやってきた。「着いた着いた埼玉の初海水浴所にきました」ぞろぞろ喫茶店ケーキ屋に女子高校生が入店していった。「店内からエントランスにでるといきなり海抜0メートルなるの」「まじで、秩父は標高250メートルじゃなかった」「標高が違うから、海はないはずなんだけど、でもほら、テレビで異次元の世界とか世にも不思議出来事って番組あるでしょう、そのテレビ番組と同じ異次元への扉があるのよ、ビックリするから気を確かに」と女子高校生30人をガイドする添乗員が言った。喫茶店奥のドアを開けると、、高校生全員異次元の零道に憑依した。「みなさん、ここは20世紀ビーチです。コバルトグリーンのこの海は名護市の海らしいです」誰もポカンとして聞いてなかった。「うそ、ここは天国じゃん」全員一斉に叫んで砂浜を走り出した。「海のいえで水着に着替えてからにしてください」秩父の道の駅の喫茶店ケーキ屋の店内について。普通の喫茶店じゃないことはたしかだ。標高250メートルの秩父に海水浴場はないだろう。でも、喫茶店を通過するといきなり海抜0になるファンタジーな読み物にへんかする所がいいだろう。音楽の世界観を文章で表現するってこれだよ。「凄い、凄いパラグライダーが空とん出る。パイロットが手をふってる」水着に着替えた高校生達はキャーキャー飛んでるパラグライダーに向かって手を振った。「あれに乗れるのかな」一人の高校生がガイドの添乗員にきいた。「乗れますよ、ただで」「まじで、乗ってみたい」添乗員は無線にむかって「取れますか」「はい」女性の声で無線機から流れた。「彼女たちが、パラ乗りたいのリクエストが来たので降りてくれますか」「了解」パラグライダーは海岸に着地した。操縦していたのは投子だった。「かっこいい、女の人のパイロットだったんだ」「私が一番」体重100キロ級の高校生が投子の真ん前に立ちはだかった。「まってて、タンデム用機体に取り替えるから」投子はモーターエンジンを下ろしキャノピーをたたみ、タンデム用キャノピーに取り替えた。「誰だったかな一番乗りしたい子は」「私が先だから」全員同意いた。タンデム用は棒秤の要領で体重が軽いと前に体重が重いと手前に乗る形になる。「メモリは一番前で丁度いいわ、さあハーネス着けて前に乗って」「はい、おねがいします」女番長はジョイントをくぐりカラビナを取り付けた。「いいかな、体重あるから滑走距離とるから全足でお願い」「クロスハンドで立ち上げますから反対に向いてくれますか」「回れ右ってこと?」「はいそうです」投子は走る方向と逆方向にむいた。「キャノピーが真上に停止たら回れ右で正面むきますからGOの合図で走ってくださいね」「わかりました」キャノピーに空気を入れパンパンになった。投子はライザーに全体重をのせてキャノピーをゆっくり真上に立ち上げた。キャノピーが真上に停止すると投子は高校生に「回れ右して」と言った。海の方に向いてアクセルをフルスロットに90CCのエンジンを最高回転に爆音を轟かせた「GO,GO,GO」と吠えると4脚の人力で砂を蹴った。重量オーバーでは簡単には離陸できなかった。砂浜を滑走できる距離は10メートルその先は高波が待っていた。「休まないで走って」投子は離陸は無理とおもった。が、百貫でぶの女子高校生はぶっとい足で砂にめり込ませて「おりゃー」と気合をいれると脚力百貫で宙にういた。波際すれすれだった。周りの仲間の女子高校生が「でぶが飛んだ」「でぶ、でぶ」「デブ番長」「わっはは」罵詈雑言を百貫でぶにあびせた。「てめーら覚えてろよ」上空に上りながら叫んだ。「静かにしなさい」投子が叱った。「ごめんなさい」百貫でぶが謝った「景色見て綺麗でしょう」「綺麗、ここが私が生まれた埼玉の秩父って嘘みたい」「本当だったらおかしいでしょう」物語を濁した。「秩父海水浴場はこの物語にしか存在しない架空の世界だから」もしかしてSNSでバズったりして「秩父海水浴場?なにそれ、なにそれ、きいたことないよ、、」て感じに・望まない二人が乗ったパラグライダーは5分のフライトで着地した。「楽しかった」番長は満面の笑みでいった。「つぎは」投子は全員を空に招待するつもりだった。「投子さん」土手記者が駆け寄ってきた。「野幌駄郞のことで喫茶店で続きを聞かせてください」「そうだった。続きを話さないと」「ごめんなさいフライトはこれで終わらせて」自分の番を待っていた高校生は残念そうな顔をした。「じゃね」投子は喫茶店のテラスの階段にむかった。木の階段をギシギシ鳴らして上ると何処でもドアみたいな感じで階段が境界線で秩父の標高に戻った。土手はテラスで待っていた。喫茶店の裏扉を開けて店内に入ると飲食する客は誰もいなかった。客は海に向かって店を素通りするだけだった。「お姉ちゃん今日の売上0よこのまではつぶれるよ」ひとみが愚痴った。「考えなさいよ」「なにを」「海岸にでてアイスクリーム売るとか」「いやよ、日焼けするから」「海辺の高校生と大違いね」「私は一人キャンプがあるから海はいい」「空は飛びたくないの」「私、高所恐怖症だから駄目」土手が間に言い出した。「投子さん話の続きを」「分かった。ひとみから話して」「野幌駄郎の事ね」「そう、爺ちゃんの山で何があったのかはなして」「わかった。お祖父ちゃんの山登って伐採されて景色がいい5合目でキャンプしてた時の話だけど」「合ったんだよねこの写真の人と」土手は野幌駄郎の写真をひとみにみせた。「はい、間違いないです。爺ちゃんの養殖鰻を裁いて私に馳走した」「なんだって、それは本当か」土手が吠えた「本当です。この人に間違いありません」「そうじゃなくて鰻重食べたのか」「はい、食べました生まれて始めて食べた鰻重でした」「くそ、逃亡隠避を条件に鰻料理を食わせてもらう約束してたのに」「お姉ちゃんこの人おかしい」「土手さん鰻重のはなしじゃなく」「すまん、もとい」土手の頭は鰻重の事で占領されていた。「すまん、あの山に潜んでるのが野幌駄郎事は判った。で、彼の事判ったことは」「最初、爺ちゃんの山に迷い込んで今来たっていった。鰻ををぶつ切りに切って焼いて食おうおもって包丁を振り上げてた時現れたの」「きっと見かねたんだ」「野幌は三ツ星の老舗兎な平の板前の経験があったから、我が身考えず鰻をさばくひとみさんの野蛮な行為に助け舟をだしたんだ」「だれが野蛮よ」「ごめんなさい、他になにか判ったことは」「その後私は、焚き火に使う薪を切りに山奥で月の輪熊に遭遇しないようにクマより恐ろしい」「わぉぉぉぉ」ひとみは大声で吠えた。「びっくりした。やめなさいよ」投子が言った「実際、月の輪熊と遭遇したときを再現しただけよ」ひとみは当時を思い出しながら言った。「わかったから続きをはなして」「薪を担いで移動してた時、枯木で作った小屋みたいな茂み、みたけど」「野幌の小屋をみたのか」「わかりません、浮浪者が枯れ木で小屋建てた跡かもしれないから」「わかった。今は山周辺は警察の規制線はられて出入できない」「近くのコンビニの店員が写真の男を目撃したと通報した後、すごい数の警察官が機動隊のバスで出動して秩父は警官だらけ」「山で会った男はなにものなの?」ひとみが訊いた。「北海道で起きた事件の被疑者で裁判で死刑宣告された男」「殺人犯てこと」ひとみは驚愕した。「そう、運がよかったわ、殺人犯とキャンプして何事もなかったんだから」ひとみは腰を抜かして床に座り込んだ。「山を包囲して一週間なるけど、山狩りしない理由はなんだろう」「それね、お祖父ちゃんがたけのこ狩りのシーズン前で山を荒らされたくないから警察に直訴してるみたい」「たけのこ狩りね、腑に落ちない事が解けたような」「で、山狩りの選抜隊を結成してるみたい」「妹の体験した話は以上ですが何か他に聞きたいことは」土手は投子の潤んだ目をみつめてぼろぼろのカバンから苫小牧殺人事件の書類を出した。「これ読んでもらえますか、我社函館タイムスの取材で調査した野幌駄郎の資料です。これ読めば不正裁判の全容がわかります」投子は苫小牧殺人事件の書類を読んだ。「なるほど、全国紙とは釈根灌枝だね、で私に何をしてもらいたいの」「野幌駄郎が山に潜んでることがひとみさんの証言で分かった。もし野幌駄郎がここで捕まったら間違いなく絞首刑にされて真実は埋もれ悪がはびこる日本になってしまう」投子は何をしてほしいのかもう一度聞き直そうとすると「野幌駄郞を助けて欲しいんだ」土手は投子に訴えた。「逃亡犯蔵匿は犯人蔵匿罪で牢屋送りで無理です」投子はきっぱり断った。「警察にばれな様に細工するから貴方しか居ないんです。おねげぇします」「御免被りたいです」ひとみお祖父ちゃん所有の山周辺を包囲する機動隊の一人が七輪を焚いて松茸を焼いていた。「いいにおいするな、何焼いてるんだ」同じ機動隊員が周りから集まってきた。「松茸じゃないか、どこの差し入れだ」「この山の主がくれたよ」「まさか、山の主は警官ぎらいだから変だな」「実はこの松茸道に落ちていたんだ」「どこの」「眼の前の道に」「立入禁止区域の道なのに誰がおとしたんだ」「多分逃亡犯が撒いた餌だよ、警官を一箇所に集めて警戒薄にして逃げる気だ、全員元にもどれ」「大丈夫だよ二重警備で定点カメラ設置してるけん逃げれんよ」「くおう」案の定野幌駄郎の行動が見えてきた。「みんな俺が撒いた松茸に集まって警戒薄になったべ、今がチャンス逃げるっぺ」バックパックを背負った野幌駄郎は松茸を焼いてる警官連中から視界に入らない曲がり道を選んで渡ろうとした。と、その時林の後方でガサゴソ生き物の気配がした。野幌駄郎は見えない相手に刃物を両手で握って構えた。「おい、どこ見てる真正面にはいないよ」野幌駄郎はあたふたした幽霊が話してると思った。「下だよ、お前の真ん前のしたしただよ」野幌駄郎はゆっくり目線を下に下ろした。「なんだ、なんだ、俺に話して掛けたのはこれか」野幌駄郎は目を凝らし何回も何回も確認した。ありえない、絶対にありえない警官のペットで誰かが茂みに隠れて喋ってるにチゲぇねと思った。「おい、喋ってるのは俺だよ、口の動き見ろ」野幌駄郎は目玉をピンポン玉にして睨んだ。「俺は動物だけど人間と同じ喋れるんだ」「まじかよ」狸の親子4匹が野幌駄郎を見上げていた。「どいてくれないか、この道はタヌキ専用の道だから、じゃまじゃま」親狸がしかめ面で言った。野幌駄郎はまだ腑に落ちなかった。狸が喋るって聞いた事ない。これは絶対時計じかけの狸だと指でつつこうとすると、狸が牙をむいて威嚇した。ギクッとした野幌駄郎はひるんで道をあけた 。狸の親子4匹はのっしのっしと目の前を通り過ぎて行った。ポンポコリン、ポンポコリン、ポンポコ、ポンポコ、ポンコロリン3匹の子狸が童謡を唄い親狸はデベソの腹をポンポンポンポンと叩きながらアスファルトの道路を渡って行った。とその時だった。定点カメラのセンサーが狸を感知して稲妻のような光を照射した。暫くして松茸を食っていた警官が駆け足で戻ってきた。丁度狸の親子が道路を渡り切る所だった。「なんだ狸か」警官は食いかけた松茸の所に戻っていった。「ちきしょう、大事な松茸を餌にしたのに」道路に出たとたんセンサーが感知して無数の警官が追いかける光景を野幌駄郎は思い描いていた。せっかく松茸を撒き餌に使ったのに意味なかった。でも狸の親子が先に道を渡ってくれたからセンサー存在に気づくことができた。野幌駄郎は狸の親子に感謝した。「ポンポコ、ポンポロリン」手を合わせ狸の親子に感謝した。高木ブー似で目がつり上ったデブの野幌駄郎は逃げるのを諦めてひとみ爺ちゃんの山に戻って行った。「鰻と松茸あるから不満はないけど、まぁいいか」とのんきな野幌駄郎は30キロのバックパックを担い絶対見つからない場所だろうと思う所に向かった。豚次郎はサイバー犯罪捜査班の五十嵐に説明していた。「選挙開票読み取り機械は僕が開発したセキュリティプログラムがインストールされてるんだけど、読み取りデータを別の端末に送信する本物の投票数を改ざんして嘘の投票数に書き換えて開票所に送る、これが不正選挙の仕組み」「サイトの運営セキュリティをバキバキにする例として、五十嵐さんならどうします」「セキュリティをバキバキにするんですか、わかりません専門家じゃないから」五十嵐はPC音痴だった。誰が採用したんだろうか、豚次郎は変だなと思った。「1時間おきにパスワードを要求するしくみ」「バキバキと言うより4の字固めやね」下手な例えを入れる五十嵐だった。「30分置きにパスワード要求画面が現れたほうがセキュリテは万全ですね」「パスワードは同じなら意味ない、では」「登録されたパスワードじゃなくAIで作ったパスワードを携帯電話に送るやつ知ってるでしょう」「一件セキュリティ良さそうにみえるけどイントラネット運営側のシステムは出入りするアカウントは丸見えなので、ハッカーは運営側から侵入する、運営側にも同じパスワード要求プログラムを埋め込めばハッカーも同じ体験をする登録されてないからハッカーは侵入できない」「へそ」「ログラムの羅列を検索するとセキュリティエリアプログラムにヒットするとここをジャンプするプログラムに書き換え侵入する方法もある」「よくわかりません」「でも、運営側もセキュリティエリアを監視するプログラムが稼働してるから侵入は超難しいです」「この辺でいいです」「もういいんですかセキュリティの話し」「うん、衆参同時選挙に使う投票読み取りマシンのハッキングの話を聞きたい。でもってハッキング用プログラムのアセンブル作って欲しいんだよ、バックドアのはなし」「わかりました。投票読み取りマシンのセキュリティプログラムのはなし」「俺が作ったセキュリティプログラム使ってるんで裏ドアからパスワード無しで侵入できます」「じゃあ今日から開票監視プログラムを作ってくれ」「はいよ、一丁作りますか」「不正開票で政権をひっくり返すんだ一ヶ月後の選挙まで完成してくれ、じゃあたのむ」二人は飯にでかけた。豚次郎と五十嵐はお昼になったので一番好きな食いもん喰いにポリスキャンティーンにむかった。「俺初めてです。ポリスキャンティーンでめし食うの刑務所の飯とおなじですか」五十嵐に訊いた。「まさか、刑務所とキャンティーンのキッチンが同じなわけないだろう」五十嵐は吹いた。勤務中のサイバー犯罪班で、3分で済む怪談有料配信を耳ホンで聞いていた五十嵐に豚次郎の第一声から「えっと外出したいんですが」「外出だってぇ、外勤の警官じゃないんだから無理だろう、ソフト作れ勤務終わるまで」「俺のソフト開発のルーティンに散歩あ